ページ・ワン 3葉




ミッドナイトパーティー
カラーコンタクトレンズは
ゴールドを使って 気分は
バンパイヤ
のどにつきつけるのは
シャーペンの先をほんの軽く
今夜の主役は彼
上品な微笑みと
優雅なものごしで 館を
治める
空が白み 周囲が
明るくなったら
惜しいけど
閉会にしよう


リボルバー
「好き」っていう言葉
とても
オートマチックじゃ言えない


ファンタジーワールド
魔法使いの竪琴で
竜の悲しみを癒そうか



泣きそうな顔をうつして
いったいどうしたの?
笑って
ねえ 笑ってよ
お芝居でいいから
形だけでいいから
笑顔を自分で見つめたら
きっと
少し
心が軽くなるだろうから


長期休暇
やんちゃな子犬を
オープンカーの助手席に乗せて
フリーウェイ
宇宙港へ向かって走る
スペシャルシートのチケット持って
あの人の住む星へ行くために


花ことば
どんな花でも
あなたに贈るときは
好き 好き 好き


しゃぼん玉
てのひらで
そっとつつむようにして
でも
触れないようにして
しずかに運んでいく
こわさないように
そっと息をかけて
吹き上げていく
踊らせるようにして


バイオリン奏者
風の吹く野原で
音を奏でる
美しいあの人が
ふりむいてくれるまで


睡蓮
沼の中に咲く
その力強さと美しさ


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