「Constellation〜星座〜」・あとがき
*前作 「アレキサンドライト」 シリーズと 「Constellation〜星座〜」 の内容について
触れている部分が少しあります。未読の方はご注意ください。
1 まずは ご挨拶
「Constellation〜星座〜」 全12話、最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
登場人物一同に成り代わりまして、御礼申し上げます。彼らはどうしてるかって? 打ち上
げのお茶会中です。どうやら、イギリスのお菓子、トライフルが机の上に出ているようです。
矢島探偵社の面々って、甘党揃いなのね。・・・って、そういう設定にしたわけですが。
2 羊さんがいっぱい
ここ数年、グループとして親しくしている友人たちがいるのですが、彼らの中には、なぜか
羊年生まれが多いのです。 「アレキサンドライト」 シリーズがうさぎを絡めた話しだったので、
次は羊にしようかと、同シリーズを書き始めた時から漠然と考えていました。そのため、今
回は羊、羊飼いという言い回しが出てきました。実際には鳥の方がメインになりましたが。
3 ナンジャタウン
「アレキサンドライト」 シリーズで何回か話題に出てきたナンジャタウンですが、実を言いますと、
シリーズ完結するまで行ったことがありませんでした。何でも、随分楽しめるところらしいとは
聞いていたのですが。今年(平成11年)4月に入ってから遊びに出かけ、相当気に入りました。
それで、これだけ 「Constellation〜星座〜」 に出てくることになりました。
それにしても、登場人物たちがここに来るのはいいけれど、テーマ曲にあんなことをしていい
のかと、内心心配していました。9月後半に何回目かの取材に行った際、たまたま社員の方と
お話することが出来て、自作の作品中で登場人物たちがナンジャタウンに来る事、ナンジャタ
ウンのテーマ曲についてこういうエピソードがあって、完成したらホームページに載せる予定と
話したら、「そういう楽しみ方をしていただければ、かえっていいかも」 と言っていただけました。
ああ、よかった。 (テーマ曲のそういう楽しみ方・・・ネーミングのことです)
4 心の中のBGM
書いている時の心の中のBGMは話の展開上もあって、「ナンジャタウンのテーマ」 でした。あと、
「アレキサンドライト」 シリーズと同じく、飯塚真司さんの 「秋風の中で」 と 「突然の出会い」 です。
「突然の出会い」 ほど溌剌としたストーリーになっているかどうか、疑問はありますが。
飯塚真司さんのホームページは 「TRY MY TUNES!」 ですので、是非お出かけください。(ここから
別のサイトに飛びますのでご注意を)
5 「木曜の男」
短編の 「ブラウン神父」 シリーズで知られるミステリー作家、G・K(ギルバート・キース)・チェスタトンの
唯一の長編小説が 「木曜の男」 です。(創元推理文庫 ISBN4-488 11006-1 C0197) 前半はミステリア
スに、後半はサスペンスフルにと、がらりと雰囲気が変わります。その感じを 「Constellation〜星座〜」
で出したいと思いつつ書いてみたのですが、いかがなものでしたでしょうか。
6 裏と表
「アレキサンドライト」 シリーズと 「Constellation〜星座〜」 を読まれた方にはおわかりと思いますが、
「Constellation〜星座〜」 は 「アレキサンドライト3」 の裏話のようなものになっています。匠たち、軽
食店アレキサンドライト関係者の過ごした一年を、篠原の側、矢島探偵社側から見ています。 「アレ
キサンドライト3」 が4話だったのは、起承転結・春夏秋冬で書きたかったことに加えて、探偵社の視点
からも書いてみたいという気持ちがあったからです。篠原が担当したケースは、多くのケースのうちの
一エピソード程度にしようかと思っていたのですが、結構、「Constellation〜星座〜」 の中でひっぱる
ことになりました。
7 これから先の話し
プロローグを書いたのが5月の末、そのあと仕込みをして、本編を書き始めたのが6月中頃でした。
ぽちゃぽちゃ打ち込みをしているうちに夏が終わってしまいました。今年の夏は 「Constellation〜
星座〜」 一色という感じでした。それなりに、他のこともしましたが。しばらく充電して、そのうち、また
新作にとりかかるだろうと思いますので、書き上がった際には、またおつきあいください。
ご来店ありがとうございました。(平成11年10月中頃)
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